グッドパッチの事業
- 更新日
- 2026.02.26
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- 約 8 分
このページでは、グッドパッチの事業戦略や事業編成、各事業に対する考え方を詳しくご説明しています。事業に対する考え方は、そこで働く人に対する考え方や組織のあり方にも大きな影響を与えます。グッドパッチのことをより深く理解するためにも、ぜひご覧ください。
グッドパッチのポートフォリオ経営
一般的にデザイン会社といえば、クライアントワークだけを事業としていることが多いです。グッドパッチにおいても、クライアントワークは重要な事業の一つです。
その一方で、グッドパッチはクライアントワーク以外にも複数の事業を展開しています。こうした複数の事業を運営する経営スタイルをポートフォリオ経営といいます。

グッドパッチは創業3年目に「Prott」という自社プロダクトを立ち上げ(2024年サービス終了)、以降も10を超える新規事業を立ち上げ、一貫してポートフォリオ経営に取り組んできました。
複数の事業を抱えることは、リソースの分散にもつながり、「集中と選択」という原則からは外れると言われることもあります。しかしながら、グッドパッチは「支援者でありながら、実践者でもあり続ける」という考えを持ち、これからもポートフォリオ経営にこだわり続けていきます。
2つの事業セグメント
グッドパッチには、デザインパートナー事業とデザインプラットフォーム事業という2つの事業セグメントが存在しています。

デザインパートナー事業(クライアントワーク)
私たちは受託ではなく、課題に並走する“デザインパートナー”として事業を支援します。戦略レイヤーからサービス全体を共創し、ユーザーが触れるデジタルプロダクトの開発まで一貫して伴走。平均3〜4名のデザイナー・エンジニアが長期的に参画し、継続的な価値創出を実現します。
デザインディビジョン
8割のメンバーが関わっているグッドパッチの主力事業です。企業変革支援、新規事業開発、UI/UX・DX戦略を伴走支援しており、約500社/2,000件以上※の支援実績と、40,000件以上の蓄積されたナレッジがあります。デザイナーだけでなく、プロダクトマネージャー、プロジェクトマネージャー、エンジニアもここに所属します。
※2025年11月時点
Goodpatch Anywhere
Goodpatch Anywhereは、国内外のデザイナーやエンジニアがチームを組んでプロジェクトを進める、フルリモートのデザインチームです。約500人以上が登録しており、フリーランスや副業で働きたいプロフェッショナルが活躍する場を提供しています。基本的に正社員の採用はありません。
スタジオディテイルズ
2021年12月にグループインしたブランディングファームです。「神は細部に宿る(God is in the details.)」にちなんだ社名の通り、質の高いクリエイティブを追求し続け、獲得したデザイン賞・広告賞は80以上にのぼります。(スタジオディテイルズとしての採用になります)
デザインプラットフォーム事業(自社事業)
クライアントワークだけではなく、自社事業も積極的に展開しています。 社長直下で新規事業開発室を設け、以下に挙げたもの以外にも数多くの新規事業をこれまで生み出してきました。
ReDesigner
デザイン人材に特化したキャリア支援サービスです。登録者数は現在38,000人を超える国内最大級のデザイン人材データベースとなっています。サービス開発をするデザイナーやエンジニア以外にHR業界経験者など、クライアントワークとは異なる専門家が所属しています。
ReDesigner for Student
デザイナーを目指す学生と、デザインの力を信じる企業をマッチングする就活プラットフォームです。ReDesignerのブランド名を冠していますが、ReDesignerとは別の組織として編成されています。
Strap
「チームの可能性を育てる」をテーマとするオンラインホワイトボードのプロダクトです。いわゆるSaaSであり、開発からマーケティング、セールスをはじめ、独立した組織を編成して、事業を推進しています。
Layermate
Figmaの中で使えるAIデザインツールです。生成AIとの対話でUIを自動生成し、Figma上で直感的に編集できます。デザインとエンジニアリングの生産性と創造性を高め、制作プロセスを効率化します。
ピープルアンドデザイン
「人と組織の信頼をデザインし、愛される組織を社会に増やす」をミッションに、採用前から入社・活躍・退職後までを見据えた“People Experience”軸での戦略的HRコンサルティングとHR分野のAIソリューションを提供しています。
HRmony AI
AIを使って日常の人事採用業務を効率化・標準化する、採用特化のAIエージェントです。募集・スカウト・書類選考・面接など主要プロセスに対応した機能を提供し、人事が注力すべき候補者対応に時間を割ける環境を支援。企業の採用力と組織力向上に貢献します。
各事業は組織が異なるため、日常的に一緒に仕事をすることはありませんが、クライアントワークで蓄積したノウハウと、自社事業で培ったノウハウの循環が行われています。
社員のキャリア形成においても、自身のキャリアプランに合わせて、クライアントワークと自社サービスのどちらにも挑戦することができます。ただし、採用時点ではどこかの事業に配属され、ある一定の実績が積み重なるまでは、その事業の中で専門性を高めるのが一般的です。
新規事業、JV、M&A
グッドパッチでは、経営直下で、新規事業を積極的に立ち上げていく組織体制を作っています。過去には、ReDesignerやStrapといった新規事業を10以上立ち上げた経験があり、現在もいくつかの新しい事業の検討が進んでいます。

また、自社完結にもこだわっていません。例えば株式会社丸井グループとの合弁会社、株式会社Mutureのように、JV(ジョイントベンチャー)を組むことで双方の事業成長を実現しました。

また、M&Aの活用も積極的です。2021年にはクリエイティブに強い株式会社スタジオディテイルズ、2025年には、AIデザインツールの「Layermate」を子会社化しました。

こうした新しい事業展開に積極的な姿勢は、一般的なデザイン会社にはない、グッドパッチならではの特徴となっています。
社員にとっては、幹部として関連各社の経営中枢に入るキャリアパスなど、クライアントワークだけではできない経験を提供する機会にもなっています。
クライアントワークへのこだわり
グッドパッチでは「受託」という言葉を使わず、「クライアントワーク」という言葉を使っています。「受託」には「クライアントに言われたものをつくる御用聞きの仕事」というイメージがありますが、グッドパッチでは、クライアントとの上下なく、対等なパートナーとして意見やアイデアを取り交わすのが日常です。
かつて代表の土屋が、「クライアントワークを舐めるな!」という記事を書いたこともありましたが、クライアントワークに誇りを持ち、クライアントができないことを引き受けるプロの仕事として全力で取り組む姿勢が、グッドパッチには浸透しています。
クライアントワークの最大の魅力は、ユーザーとクライアントの両方に喜ばれることです。クライアントの悩みや課題を解決し、成果につなげる。その結果、ユーザーとクライアントの双方に貢献する。1つの仕事でさまざまな達成感や喜びを味わえる仕事と言ってもいいでしょう。
クライアントの業界/業種
参考記事
事業課題と機会
デザインの活躍領域が広がり、技術環境も急速に変化し続ける中で、私たちもまた、数多くの課題に直面していますが、一方で、事業成長の機会も多いと捉えています。
クライアントワークにおいては、以前よりも高い期待を寄せられるケースが増えてきました。特に、ビジネスの仕組みや市場を深く理解し、数字に基づいた判断ができる人材の獲得や育成は急務です。感性やクリエイティブな発想はもちろん重要ですが、データを読み解きROIを意識した提案ができることも、会社としては求められています。
こうした事業課題にさまざまな対策を打っていますが、中でも好機と捉えているのがAIです。
グッドパッチは現在、「AI Driven Design Company」を掲げ、AIを積極的に活用する方針を打ち出しています。クライアントからの高い期待、高度人材の育成についても、これまで培ってきたデザインの知見にAIを組み合わせることで、グッドパッチならではの価値が生み出せると期待しています。そのためのナレッジ整備も着々と進んでいます。
グッドパッチは、デザインの力でビジネスを前進させるために、AIなどの先端技術も積極的に取り入れながら、これからも進化と成長を続けていきます。