職能/仕事:プロジェクトマネージャー(PM)
- 更新日
- 2026.02.26
- 読了時間の目安
- 約 15 分
プロジェクトマネージャーはプロジェクトの成功を左右する非常に重要なポジションであり、大規模案件が増えている私たちにとってなくてはならない存在です。そんなグッドパッチにおけるプロジェクトマネージャーの役割や魅力、仕事内容について、詳しくご覧いただけます。

プロジェクトをデザインする
一般的なプロジェクトマネージャーは、「どうやって実現するか」を軸にQCD管理の達成を目的とします。しかし、私たちが考えるプロジェクトマネジメントの本質は、納品をゴールとするのではなく、クライアントのビジネス成功(アウトカム)を生み出すための仕組みやプロセス自体を設計することです。
私たちはこの活動を「プロジェクトをデザインする」と表現します。
そのため、グッドパッチのプロジェクトマネージャーは、仕様が固まった後の進行管理に留まりません。事業やサービスの型が決まっていないビジョン策定フェーズから参画し、サービスのコンセプトからKPI・KGIといった成果指標の設計まで、チームと共にクライアントの意思決定層と直接対峙します。ここでは「なぜ作るのか、どう価値につなげるのか」という根源的な問いに向き合い、デザインの視点を取り込んでプロジェクトの進め方を構築します。
最高のデザイナーやエンジニアが最大限の力を発揮できる「安心の土台」を設計するために、進行管理の確実性を土台に、納品の先の成果までデザインする。それが、グッドパッチ流のプロジェクトマネージャーです。
グッドパッチのプロジェクトマネージャーとは
01
成果の設計者
納品ではなく、クライアントのビジネス成果(アウトカム)を創出するための仕組みやプロセスを上流から設計します。
02
Whyの翻訳者
「なぜ作るか、どう価値につなげるか」という問いに向き合い、意思決定がブレないよう前提と価値観をチームに翻訳し、共有します。
03
チームの牽引者
エンジニアやデザイナーと密接に関わり、最高の創造性と成果を引き出すためにチームを牽引します。
04
事業の伴走者
リリースで終わりではなく、グロースや改善提案まで長期的に伴走します。クライアントの基幹事業や未来を担うプロジェクトなどにも深くコミットします。
仕事の魅力
ビジネス価値の上流設計への関与
要件定義の後ではなく、プロジェクトの最初のビジョン策定フェーズから参画します。サービスのコンセプトからKGI・KPIなどの成果指標まで、クライアントの意思決定層と直接議論し、納品の先の成果(アウトカム)の定義と実現に向けた設計プロセスをリードできます。
デザインと開発のプロセス全体を俯瞰し支えるハブとしての役割
優れたデザイナーやエンジニアと協働します。プロジェクトマネージャーがプロジェクトを「走れる状態」に整える職種であるという信念に基づき、最高の創造性と成果を引き出すためのプロセス設計と推進ができます。
納品を越え、事業の成功までを見据えた長期伴走
「納品して終わり」ではなく、リリース後の検証やグロース、改善提案にも関わり、クライアントから「事業づくりのパートナーになってくれた」と直接評価される環境です。
多種多様な産業の基幹事業へ、経営層と対峙する広範なチャレンジ環境
テック企業からレガシー業界まで、業種を問わず、企業の基幹事業や未来を担う大規模案件などに参画します。幅広い業界の知識や組織文化を深く理解することで、ご自身の知見とスキルの幅を広げることができます。
組織変革への関与
プロジェクトの成果追求にとどまらず、クライアントや協業パートナーの組織が自走できるまで、徹底的に支援する機会があります。
プロジェクトマネージャーの枠を超えてプロデューサー・PdM等へ役割を拡張
ステークホルダーを巻き込み、方向性を描き、価値を生み出す高度なスキルが身につくことで、プロジェクトマネージャーの枠を超えてプロデューサーやプロダクトマネージャーなど、次のポジションやキャリアパスにつながる土台が自然とでき上がります。
グッドパッチが考えるプロジェクトマネージャー
| 項目 | Good | No Good |
|---|---|---|
| マインド | プロジェクトをリードし、価値あるプロダクトを届け、期待を超える成果を出すチームづくりを担います。 | プロジェクトを期日・品質・予算通りに完遂するだけ。 |
| 視点 | 顧客視点、組織視点、プロジェクト視点、チーム視点という複眼的視座を持って何事にも取り組みます。 | 組織視点やプロセス起点など限定された視座での対応。 |
| 思考 | 納期の最低条件を満たしつつ、「どうすればユーザーの心を動かせるか」「どうしたら成果につながるか」を常に問いかけます。 | 「どうしたら納期通りにプロジェクトが終わるか?」が中心。 |
| 対応領域 | ステークホルダーやパートナー企業を巻き込み、単なる進行管理以上のリーダーシップを持って意思決定をリードします。 | プロジェクトの成果や意思決定には関わらず、分断された役割の中で進行管理だけを行います。 |
| 成果 | 最低限の条件を満たしつつ、プロジェクトの成功、顧客満足、ビジネスのアウトカム(事業の成功)を実現します。 | 最低限の契約条件(納期・予算・最低限の品質)が最終成果。 |
| 組織・環境 | 「Go Beyond」の価値観の下、時に役割を越境してマネジメントできる中、価値観をともにするチームと一体感を持ちながらプロジェクトを推進できる環境。 | 決められた役割の中で、粛々とプロジェクトを推進していくことだけを求める環境。 |
どんなキャリアの人が多い?
- SIerや開発会社のプロジェクトマネージャー
- ウェブ制作会社のディレクター
インタビュー
求めるマインド
不確実性への耐性
まだ事業やサービスの型が決まっていない段階から参画し、不確実性や複雑性の高い課題をポジティブに捉え、粘り強く推進する胆力が必要です。
ステークホルダー体験のデザイン
クライアントや社内、パートナー企業といったステークホルダー全体の関係性や体験を敏感に察知した上で、意思決定の摩擦を最小限に抑え、プロジェクトを前進させるための体制やプロセスを設計する姿勢が求められます。
アウトカムへのコミットメント
納品ではなく、ビジネス上の成果に責任を持つマインドが必要です。経営層や役員クラスと対峙する中で、価値創造のために必要な意思決定に主体的に関与します。
プロジェクトの型化と再現性の追求
トラブルを場当たり的に解消するのではなく、プロジェクト進行や意思決定の「型」を設計し、チーム全体で仕組みやプロセスで解決しようとする発想が不可欠です。
チームパフォーマンスの最大化
タスク管理や部分的な調整に留まらず、プロジェクト全体を見渡し、デザイナーやエンジニアが最大限の力を発揮できる体制とプロセスを設計する全体最適の視点が不可欠です。

挑戦のポイント
私たちのプロジェクトでは、価値・成果の定義からプロジェクトが始まり、かつデザインという正解のない領域を扱います。そのため、管理能力以上に、ビジネス成果に対する意見や、価値創造のための意思決定を求められる場面が多々あります。
また、従来の「決まった枠の中でどうまとめるか」という標準化された手法がないため、一般的なマネジメントの型にはまらない柔軟さと、チームが「走れる状態」をゼロから設計する主体性が不可欠となります。
こうしたマニュアルのない状況で発揮される臨機応変さこそが、プロジェクトを本質的な成功へと導く鍵となります。
既存のやり方に固執せず、不確実性や複雑性の高い課題をポジティブに捉え、カオスな状況すらも楽しみながらチームを牽引できる方にとって、ここは最高の挑戦の場となります。
仕事の流れ
- 商談参加
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課題解決のための提案活動への参画。案件受注や継続に向けた提案活動に参画し、セールスや担当メンバーとともに、プロジェクト計画やロードマップ検討、外部パートナーとの連携など、提案内容の検討を行います。
- プロジェクトアサイン
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担当マネージャーが、各メンバーの得意領域、Will、稼働状況を鑑みてプロジェクトをアサインします。案件の複雑性、および高い成果と価値創出への深いコミットメントを期するため、基本的に1人1案件のフルコミットを推奨しています。受注したい案件には、自ら手を挙げ関与することも可能です。
- プロジェクトキックオフ
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プロジェクト開始前に、目的・期待値の言語化、判断者の明確化など、「プロジェクトを成功させる上での前提条件」の準備を行います。クライアントとともに「なぜ作るのか」というビジョンを共有し、前提や期待値を整えます。
- プロジェクト設計
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良いデザインをユーザーに届けるため、プロダクトの価値定義からUI/UXデザイン、開発プロセスまで全体を俯瞰し、最適なプロジェクトデザインを行います。グッドパッチ社内ナレッジやメンバーの知見も生かし、最適な進め方や意思決定の枠組みを整えます。
- 定例会運営
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プロジェクトの活動領域全体のマネジメントを担い、進行中の管理はもちろん、状況変化に合わせた調整を行います。クライアントやパートナーとの意思決定の摩擦を減らし、チームが迷いなく進める環境を作ることも重視します。
- プロジェクトの軌道修正
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プロジェクト進行中に目的変更やメンバー離脱が生じた場合、スコープ削減交渉やサポートメンバー追加などで、状況に合わせた軌道修正を行います。常にユーザー価値という本質的な軸で提案し直し、価値と進むべき方向を描きます。
- 納品・公開
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開発パートナーと協働し、デザインした体験価値をブレずに実装に落とし込み、期日通りにリリースまで導きます。不具合が少なく、正確に動作するプロダクトのデリバリーを追求します。
- プロジェクト振り返り
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プロジェクト終了時には、プロジェクト全体を振り返ります。クライアントや協業パートナー向けにデザイン思考やプロジェクトマネジメントのノウハウを共有し、得られた知識を組織へ還元する機会があります。プロジェクトマネジメントチームが培った進行や判断の「型」を整理し、グッドパッチ全体の成功事例創出につながります。
- プロジェクトクロージング
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プロジェクトの成功に加え、顧客満足やビジネスのアウトカムを最終成果指標とします。クライアントから「単なるアウトソースではなく、事業づくりのパートナーになってくれた」と評価されることを目指します。
- 次フェーズ提案
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納品して終わりではなく、リリース後の検証やグロース、改善提案にも関わり、クライアントのビジネス成功に向けた継続的なパートナーシップを提案します。受注したい案件に手を挙げられる文化があります。
プロジェクトマネジメント担当事例
支援体制や環境
成果にコミットするプロジェクトマネージャーを後押しする、多様な支援体制と環境を提供しています。
マネジメント
メンター制度、相互フィードバック、他職種1on1など、組織横断的な知見共有が、プロジェクトマネージャーの仕事を助けます。
アサイン
例外もありますが、価値創出へ深くコミットするため、基本的に1人1案件のフルコミットを推奨しています。個人の得意領域やWillを考慮したアサインメントを徹底しています。
デジタル・学習環境
AIツールの利用補助に加え、資格取得支援金や書籍購入補助などが、プロジェクトマネジメントの枠を超えたキャリア拡張を後押しします。
一流の共創環境
優秀なデザイナーやエンジニアといったプロフェッショナルと常に協働し、デザインの力や価値を自身の血肉に変える機会が豊富です。お互いを高め合うチームでの価値創出を追求します。
よくある質問
- どんなバックグラウンドの経験者が多いですか?
プロジェクトマネージャーは、20〜40代のメンバーを中心に約5名在籍しています。SIerにおけるシステム開発PMやデリバリーマネージャー、開発部長、ウェブディレクター、広告・クリエイティブ領域でプロジェクトマネージャーを務めていたメンバーなど、多様な経験を持つ人材が集っています。各々のバックグラウンドで培った確実なデリバリー力を土台としつつ、「良いものづくりに直接関わりたい」という熱意の下、デザイン領域でのプロジェクトマネジメントを探求しています。
- プロジェクトマネージャーの評価軸や評価制度はどんな内容ですか?
プロジェクトマネージャーに限らず、全職種で共通の等級要件があり、その役割・期待に対してどれだけ成果を出せたかで評価されます。評価は半年に一度、等級要件に対する成果達成度で決定し、組織貢献や事業戦略への貢献度も評価対象となります。
客観性を高めるため、社内における360度アンケートや、クライアントへのNPSアンケート、社長による直接ヒアリングも評価に活用されます。
- プロダクトマネージャーへのロールチェンジは可能ですか?
プロジェクトマネージャーとして入社した後でも、プロジェクトの中でプロダクトマネージャー的な役割を担いながら経験を積むことで、プロダクトマネージャーへのロールチェンジは可能です。ただし、社内の「ジョブチャレ」という制度で、周囲からプロダクトマネージャーとして適性があると認められることが重要になります。
- プロジェクトマネージャーは、上流工程にどう関わりますか?
グッドパッチのプロジェクトマネージャーは、デザインから開発までのプロセスを全体俯瞰でマネジメントする役割を担います。上流工程(サービスのコンセプトからKGI・KPI設計など)では、プロジェクトの設計や流れを考える立場として、課題解決や提供価値の検討に積極的に関わります。
課題探索はサービスデザイナーが主に担うことが多いものの、プロジェクトマネージャーもユーザーインタビューへの参加や分析の支援などを通じて、ユーザー理解を深めることも重要視されています。必要に応じて、UX領域にも越境しながらスキルを広げていく場面が多くあります。クライアントの事業全体を見据え、プロジェクトの枠を超えて価値を最大化することを目指しています。
- プロジェクトマネージャーは、同時にどれくらいの案件を担当しますか?
通常、1〜2案件を並行して担当します。大規模で重要度の高いプロジェクトでは、1案件に集中してコミットすることを推奨しています。進行管理だけでなく、成果の実現にも深く関わるため、同時に担当できるのは2案件が上限と考えています。
- 外部パートナーにマネジメントを任せる場合は、どこまで関わりますか?
日々の細かな進行管理やメンバーケアは、基本的に開発パートナー側のプロジェクトマネージャーやエンジニアリーダーが担当します。グッドパッチのプロジェクトマネージャーは、デザインと開発をつなぐ橋渡し役として、品質チェックやグッドパッチの基準の共有、認識合わせを中心に関わります。
技術選定などでは必要に応じてレビューは行いますが、最終的な意思決定はパートナー側に委ねます。プロジェクトマネージャーはプロセス全体を設計し、最終的にアウトプットの品質を担保する立場として関わるイメージです。
- クライアントから「プロジェクトマネージャーは不要」と言われることはありますか?
上流のデザイン案件では、予算やチーム規模が小さい場合に「プロジェクトマネージャーは不要」と言われることは実際にあります。一方で、開発寄りの案件では、デザインと開発の橋渡し、体制づくり、計画立案の重要性をていねいに説明し、プロジェクトマネージャーをアサインする必要性を理解いただくケースが多いです。
最近はプロジェクトマネージャーへの引き合い自体が増えており、アサインが追いつかない場面も出てきているため、プロジェクトマネージャー採用も強化しています。