グッドパッチのバリュー(価値観)
- 更新日
- 2026.02.26
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このページでは、グッドパッチのバリュー(価値観)について、詳しくご説明しています。バリューとは、グッドパッチの全社員に共通する価値観やスタンスを言語化したものです。グッドパッチが考える「求める人物像」と捉えても間違いありません。「自分はグッドパッチのカルチャーに合うのだろうか?」ということを確認するためにも、ぜひご覧ください。
グッドパッチにおけるバリューの役割
グッドパッチには、私たちが働く上で忘れてはいけないバリュー(価値観)を、「5つのコアバリュー」として定義しています。これらは、単なる理念やスローガンではなく、私たちの日々の行動を導く羅針盤といえるものです。
私たちのビジョン「ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる」、ミッション「デザインの力を証明する」を実現するためには、組織全体が同じ方向を向き、共通の価値観の下で行動する必要があります。コアバリューは、その価値観を定義したうえで、行動指針として機能させるために作られたものです。
グッドパッチでは、このコアバリューをより具体的な日々の行動に落とし込むために、『Our Value Promise』というドキュメントを作成。この中で「Do’s」と「Don’ts」という分かりやすい行動例を示すことで、日々の行動においてどのように反映していけばいいかを、分かりやすく提示しています。

バリュー浸透に失敗した歴史
実は、グッドパッチは過去にバリューの浸透に失敗しています。
グッドパッチは創業から約2年半は、ビジョンもミッションもありませんでした。しかし、30人の壁を感じたことをきっかけにワークショップを全社員で実施し、現在のビジョンとミッションが生まれました。
このビジョンとミッションをより具体的な行動やマインドに落とすため、続いてバリュー(当時は「行動指針」と呼んでいました)の策定に着手。さらに約1年半という長い時間をかけて、行動指針「8way」を策定しました。これを浸透させるために、ポスターを作成して社内に掲示し、さらには評価制度にも組み込んでいきました。

しかしながら、結果は惨憺たるものでした。
当時社内が組織崩壊中だったこともあり、実態と即さない行動指針が反発を買い、ポスターが剥がされる事態も起こりました。評価制度に8way評価を導入したことも、納得感を得られず、社内で大炎上しました。
失敗の要因は明確でした。策定までに時間をかけすぎ、30人→50人→70人と組織が急成長するスピードと、明らかに歩調が合っていませんでした。また、経営層やマネジメント層の強い意志も欠如していました。やがて誰の口からも行動指針の話を聞くことがなくなりました。
しかし、バリューのないビジョン・ミッションの追求、カルチャー重視の経営は、やはり不可能です。こうして、バリュー再構築の挑戦が始まりました。
この活動に協力してくれる「Value Committee」を社内公募。彼らのリードのもと、全社員参加のワークショップを実施し、ビジョン・ミッションを再確認しながら、現場の声を徹底的に集めました。こうして生まれたのが、5つのコアバリューです。
一度失敗を経験しているからこそ、5つのコアバリューを浸透させることができたといっていいでしょう。
1. Inspire with Why – Whyが人を動かす

「人の心を動かすためには、共感できる“Why”が大切だ。 なぜ、いま目の前にある仕事に取り組んでいるのか? 目的は?信念は?意義は?ストーリーは? 文脈によって変化する“Why”を常に問い続け言語化し、チームに共有しよう。 強い共感は人を惹きつけ、強い情熱を生む。 “Why”が人を動かすのだ。」
このコアバリューの背景には、サイモン・シネックのゴールデンサークル理論があります。人は“What(何を)”や“How(どうやって)”ではなく、“Why(なぜ)”に心を動かされます。感情、信頼、意思決定に影響を与えるWhyを考え抜くことが、グッドパッチの全社員には求められます。
Do’s
Whyから考え、
行動する
多くの人が気づかない価値を見抜き、本質を問い続けよう。本質を問う先に新しいスタンダードが生まれる。
腹落ちできるWhyに翻訳し、
自らを動機づけす
目の前にある仕事や課題をチャンスにできるかは自分次第。どんな時も自らWhyを掘り下げ、原動力にしよう。
Whyを自分のストーリーとして語り、
人を巻き込む
ビジョンや大義、信念だけなら誰でも言える。
Whyを語るときは、自分の原体験やストーリーを紐付けよう。
Don’ts
言われたことを鵜呑みにして
主体的に考えない
御用聞きになったり、表面化していることだけに目を向けたりすると多くの人が気づかない本質を見逃してしまう。
惰性で今までのやり方を
継続する
固定観念や当たり前を疑い、今の延長線上には ないやり方を模索し続けよう。
誰かがWhyを与えてくれるまで動かない
「Why待ち」
Whyを顧客やチームだけに求め、自分で行動しないことを「Why待ち」と呼ぶ。どんなに不確実な状況でも、前に進む勇気を持とう。
このバリューが好きな理由
2020年中途入社 エンジニア
池澤 孝治
人の思いや物事の核心、クライアントの潜在的な不安や希望にまでたどり着こうとする「本質を目指す力」になっていると思います。
2025年中途入社 経理財務
伊藤 真理恵
Whyを突き詰めていくことは、業務の芯の部分を理解し、今後のイレギュラーにも対応していく上で大事だと思っています。これはAIにはしばらく取って代わられない部分だとも思っており、自己成長にとっても大事な部分だと思うので、今後も大事に働いていきたいです。
2. Go Beyond – 領域を超えよう

「ひとつの領域にとどまらず、 異なる領域が混じり合うことで新たな価値が生まれる。 部門や職種で領域を閉じて自分の世界を狭めることなく、経験したことのない分野や役割に挑戦する姿勢を持とう。 常に他の領域への好奇心を持ち、領域を超え続けることで成長しよう。 より大きなインパクトのある仕事をするために。」
デザインという概念そのものが、デザイン分野に留まらず、多様な分野との接続、横断、そして越境を必要としています。グッドパッチではこの考えを踏襲し、日々の仕事においても、手段、職種、部門、拠点といった境界を積極的に越えていくことを奨励しています。
Do’s
課題解決と価値創造のために
手段を問わず挑戦する
役割やプロセスは最高の結果を出すための手段に過ぎない。周囲を巻き込んであらゆる手段を検討し、アウトカムの実現を目指そう。
職種や会社との垣根を超えて
自由に共創する
自分とは異なるプロフェッショナルと交流し、新しい発見をしよう。社内外問わず共創することを目指そう。
未知の領域への関心を持ち、
行動し続ける
話題のサービスや技術、トレンドを積極的に取り入れて機会に繋げるためのアクションを自分から取ろう。
Don’ts
専門性という枠に逃げ、
一切の変化をしない
スペシャリティは、磨き続けることで価値を発揮する。 ときには学び直したり、コンフォートゾーンの外に足を踏み入れてみよう。
課題解決や価値提供へ向き合わずに
新しい挑戦をする
目の前にいる顧客やユーザーへの責務を果たさないまま次々と新しい領域に手を出すことは挑戦ではない。
このバリューが好きな理由
2021年中途入社 デザインストラテジスト
高階 有人
僕には「サービスデザイン」という軸がありますが、事業戦略も考えるし、コピーだって書きます。「事業の立ち上げ」とは、そこらじゅうに落ちているボールや、突然目の前に現れるボールを拾い続け、何とか形にしていく営みだと捉えています。だからいつも、脊髄反射のように「やりますか」と口にしている気がします。「Go Beyond」を強く意識して行動している、というよりも、そのバリューがあるからこそ「これでいいんだ」と安心できる自分がいます。
2021年中途入社 リクルーター
宍戸 知勢
世の中に良い体験を届けるために、成果につながる手段を試したくなるのは自然なことだと考えています。入社前から惹かれていた「Go Beyond」という価値観の下、「これをやったら良さそう」というひらめきや好奇心を大切に、あれこれ試せる環境で、変化に富んだ日々の中で常にワクワクしながら働けています。刺激が多く、楽しいと感じられることもこの会社の魅力です。
3. Play as a Team – 最高のチームのつくり手になる

「大きな成果は、個々が高い能力を持ったプロフェッショナルでありながら、 強固なチームワークを持った組織によって生み出される。 お互いを受け入れ、摩擦を恐れずに本音で語り合い、 信頼しあい、尊敬しあったとき、チームの力はより強くなる。 最高のチームをつくろう。 誰かがつくってくれるのを待つのではなく、自分自身がつくり手になろう。 偉大なプロダクトは、偉大なチームから生まれる。」
このバリューには、グッドパッチの根幹を支える信念が込められています。どんなに優秀な個人がいても、チームとして機能しなければ、本当に素晴らしいものは生まれません。そして、チームは「与えられる」ものではなく、メンバー全員が「つくり手」として関わるものだという考え方です。
Do’s
個性や強みを活かし、
チームで最高の結果を追い求める
お互いのスペシャリティを共有し、自律したプロフェッショナルとして背中を預け合いながらかけ算の仕事を目指そう。
自分をさらけ出して他人を受け入れる
オープンマインド
オープンマインドとは自分の心を開くだけではなく、他人をも受け入れることだ。どんなときもGood&Moreで対話し、チームの心理的安全性を高めよう。
困っている仲間へ手を差し伸べる
寄り添うだけではなく、チームのつくり手として積極的に力を貸そう。
Don’ts
衝突を避けて
フィードバックを伝えない
フィードバックは個人を責めるものではなく、より良い仕事のためにある。 モノや相手を成長させるためのツールとして活用しよう。
周りを頼らず、
自分だけでどうにかしようとする
困難や課題は自分だけで受け止めず、チームに共有しよう。 ひとりよがりな進め方では、偉大なプロダクトを生むことはできない。
チームに情報を共有しない
クローズドなコミュニケーションで情報を限定せず、 チームを信頼してオープンに情報を共有しよう。
このバリューが好きな理由
2020年中途入社 エンジニア・テクニカルディレクター
加藤 慎一朗
自分ひとりの力には限界があると感じています。このチームでだからこそ出せるような、最高のアウトプットを目指しています。
2024年中途入社 プロダクトマネージャー
五十棲 凌賀
プロダクトマネージャーとして“良いデザインを事業として成り立たせる”には、ビジョンを掲げ、強烈なリーダーシップでチームをリードする必要があります。またチームメンバー全員がプロフェッショナルな上で、スクラム(各々分担はありつつも手を取り合い、1チームとして機能する)を組むことが必要です。このマインドセットに一番近いのが、“Play as a Team”だと考えています。
4. Craft Details, Create Delight – こだわりと遊び心を持つ

「グッドパッチのメンバーは常に誰かのハートを揺さぶる仕事をしよう。 圧倒的なクオリティを追い求める、突き抜けた「こだわり」。 自由な発想に基づくアプローチで驚きを与える「遊び心」。 どちらもWowを生む。 期待通りで満足せず、常に期待を上回っていこう。 感動は想像を超えたところにある。」
このコアバリューは、「ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる」というビジョンに直接的に関係します。「予定調和」「期待通り」では、人の心を揺さぶることはできないでしょう。期待と想像を超える圧倒的なこだわりと、作り手自身が楽しんでいるかのような遊び心。その両方が備わってこそ、心を動かす“Wow”が生まれるのです。
Do’s
顧客やユーザーが持つ期待の一歩先まで
アウトプット
期待を上回るために、スピードとクオリティの両立に向き合おう。1px単位でアウトプットを追求し、考え抜き、ギリギリまで粘ろう。
ハートが揺さぶられる体験を
たくさんする
自分のハートが揺さぶられるときの感覚を大事にしよう。探究心と好奇心を持ち、感動をデザインするための引き出しを増やそう。
過去の自分の仕事を超える
そのアウトプットは、半年前、1年前の自分の仕事を超えているか?常に自分をアップデートし、柔軟な発想でクオリティや成果にこだわろう。
Don’ts
つくり手のこだわりや愛が込められていないアウトプット
妥協したり、自分ごととして向き合わずに生まれたアウトプットは、人のハートを揺さぶったり、ロジックを打ち破ることができない。
スタンダードにとらわれ、
新たな発想を受け入れない
世の中の当たり前や暗黙のルールに踊らされず、学び続けよう。 チームで多角的な視点を持ち、本質を見抜くことを大切にしよう。
決められたスコープで満足する
言われたことに応えるのではなく、顧客やユーザーに寄り添い、 プラスアルファを届ける機会を探索し続けよう。
このバリューが好きな理由
2021年新卒入社 デザインエンジニア
藤井 陽介
元々こだわりを持って作り込み、遊び心を加えるというのは好きな考え方であり、実行していきたいバリューです。その隙を常にうかがっていることが、仕事のモチベーションにもつながっていると思います。
2024年中途入社 新卒採用
小川 麻菜
グッドパッチメンバーの、相手の期待値を超えるプロとしての「こだわり」を日々強く感じており、入社してすごくかっこいいなと誇りを感じています。その一方で、一緒に働く人としての面白さや、距離感も近く感じられるようなユニークな心を持った人たちが多いのも、人としての魅力を感じやすいです。
5. Good Design Equals Good Business - 良いデザインを良いビジネスにする

「デザインの力を証明するためには、 その力でビジネスによい影響をもたらすことが必要だ。 グッドパッチのデザインは事業の成長・継続性に寄与するものでなければならない。 デザインとビジネスの間にある隔たりをなくし、 社会におけるデザインの価値を高めよう。 そうすれば、デザインの力を証明できるはずだ。」
このバリューは、グッドパッチのミッション「デザインの力を証明する」の核心です。デザインは、見た目が美しいだけ、デザイナーの世界で評価されるだけでは不十分です。それがアウトカムを生み、ビジネスの成長に貢献し、社会に価値をもたらすところまで到達してこそ、本当の意味で「デザインの力」が証明されます。
Do’s
経営者や事業責任者のよきパートナーとなる
ビジネスの構造や課題を理解した上で、デザインの力によってもたらすことができるインパクトとは何かを考え、実行しよう。
アウトカムを追求する
顧客の企業価値向上や、事業の成功確度を上げるために自らの仕事を通じてビジネス成果にコミットしよう。
ユーザーや社会へのインパクトに向き合う
ビジネス成果の先にある、ユーザーや社会への価値提供に向き合いデザインによって世界を前進させることにこだわり続けよう。
Don’ts
経営に必要な知識や技術を軽視する
経営や事業という総合格闘技に参加するためにデザインの周辺にある知識や技術をインプット・実践しよう。
アウトプットだけで終わる仕事
プロジェクト初期に、アウトプットよりも先にアウトカムの設計をしよう。
デザインの価値を下げる振る舞い
Goodpatchの仕事や振る舞いがデザイン業界の基準になる。 定義を他者に押し付けたり、安売りしたりする行動はあってはならない。
このバリューが好きな理由
2025年中途入社 UI/UXデザイナー
水口 弘次
僕自身は極論、いいデザインを作りたい・自分が誇れるものを作りたいと思っているので、その方向性がマッチするバリューはモチベーションに繋がります。なおかつ、クライアントに貢献しないデザインには意味もないと思っているので、そういう意味でも、このバリューが好きです。
2025年中途入社 サービスデザイナー
須藤 光
デザイン投資額(売上)を増やすためには、いいデザインを生み出すだけでなく、それを社会的な価値として実績を積み重ねていくことで、やっと認められるものだということを再認識しました。
2025年中途入社 サービスデザイナー
樽見 香絵子
アウトカムをどのように出したらよいか、ちゃんとクライアントの事業に貢献したい、という意識につながっている。「成果物をつくる」という、制作会社に勤めていたときに中心的だった考え方から、現在ではかなりスタンスが変化したと感じています。